転職エージェントと会う前にやっておくべき4つのこと

転職エージェントや転職サイトに登録すると、たくさんのメッセージが届きます。
その後日程調整をして、 実際に転職エージェントと面談をすることになりますが、その前に「転職エージェントと合う前にやっておくべき4つのこと」について解説をしていきます。

① 「キャリアの棚卸し」をしておく

別の記事でも解説をしていますが、「キャリアの棚卸し」は転職エージェントと会う前に必ずやっておきましょう。
「キャリアの棚卸し」とは、これまでの自分の仕事の経験や仕事で行かせる自分の強みやスキルを、一旦全て書き出しておくということです。
「キャリアの棚卸し」 をすることで、自分の強みやキャリアを再確認することができますし、そこで新たな発見もあるでしょう。
また、棚卸をしていく中で、今後やりたいことや将来キャリアをどう構築していきたいかについても、ある程度考えがまとまってくることでしょう。
転職エージェントとの面談では、「キャリアの棚卸し」をもとに、これまでのキャリア実績や自分の強みを伝えることになります。
それらの情報をもとに、転職エージェントはたくさんある転職案件から、転職候補者にあった案件を紹介してくれます
こちらから伝える内容がしっかりしたものでないと、転職エージェントとしてもどのような案件を紹介したらいいか困ってしまい、結局網羅的な案件紹介しかできなくなってしまいます。
そのため、「 キャリアの棚卸し」をした上で、しっかり自分の経験や強みを転職エージェントに対してアピールするようにしましょう。

② 転職の時期を明確にしておく

転職エージェントにとっては、なるべく早く転職してくれる転職候補者が優先されることになります。
転職エージェントは、 転職案件を決めて初めて自分の実績としてカウントされるため、なるべく早く転職してくれた方がいいわけです。
そのため、「良い転職案件があれば転職したい、時期は特に決めていない」といったスタンスの転職候補者であれば、表向きはしっかり対応してくれますが、「すぐに転職したい」と言っている転職候補者よりも案件の紹介は劣後してしまいます。
また、「今すぐにではないが1年後ぐらいに転職したい」というようなケースも、やはり案件の紹介は劣後すると考えてよいでしょう。
転職業界も流れが速く、1年後に転職をしたいような人に対しては真剣に取り合ってくれない可能性があります。
焦って転職するのはもちろん良くありませんが、できれば3ヶ月後、長くても6ヶ月後くらいには転職するという意思表示はした方が良いでしょう。
それに、転職活動は就職活動よりも時間が足りず、かなりストレスもたまります。
そのため、ずっと転職活動を続けていると、本人もかなり疲弊してしまいます
転職エージェントもそうですが、転職する人にとっても、転職は短期勝負だと考えてください。

③ 転職の希望条件、譲れない条件を明確にする

転職エージェントには、これまでのキャリアや自分の強みなどを伝えますが、さらに重要なこととして、転職の希望条件や譲れない条件を伝えることになります。
この辺りがふわふわしていると、転職エージェントとしても案件が紹介しにくくなってしまいます。
漠然と「大企業に転職したい」「いい会社に転職したい」「自分に合った会社に転職したい」というようなことを転職エージェントに伝えても、自分に合った転職案件を紹介してもらえないでしょう。
転職の希望条件としては、例えば大企業に転職したい場合であっても、どのような業界に転職したいのか、どのような職種に転職したいのか、どのようなポジション(肩書き)で転職したいのか、などを明確にしておくと良いでしょう。
もし具体的に、この業界のこのような職種に転職したいというようなことが決まっていれば、それを伝えるのも良いでしょう。
ただし、あまりに絞りすぎると転職案件がほとんど存在しないということもあり得ますので、絞りすぎも良くありませんが、できる転職エージェントであれば、転職の目的なども深掘りしてくれますし、その上でニーズにマッチした転職案件を紹介してくれるでしょう。
転職の希望条件もたくさんあると思いますが、その中でも特に優先される希望条件や、どうしても譲れない条件についても明確にしておきましょう。
基本的にすべての希望条件を満たすような転職先はありません。
色々な転職案件がある中で、優先的な希望条件やどうしても譲れない条件が明確になっていないと、自分としても迷子になってしまいますし、数ある転職案件の中から、実際に面接を受ける案件が決まらないでしょう。
譲れない条件としては、例えば、「どうしても給料は下げたくない」であったり、「業界は問わないもののどうしてもこの職種でないと転職したくない」であったり、「どうしても今より上のポジション(肩書き)で転職したい」であったり、これは人によって様々だと思います。
また、肩書きにこだわるなんてカッコ悪いという人もいますが、私は別に肩書きにこだわってもいいのではないかと思っています。
肩書きやポジションが人を成長させるということは事実ですし、実際にそのような事例を数多く見てきました
上のポジションにつくことで、マネジメントスキルは嫌でも向上させないといけませんし、時間が経つにつれ、だんだんとその人がマネージャーや部長に見えてくるものです。

④ 大企業かベンチャーかある程度の方向性を決めておく

最後に、 転職エージェントに会う前に、自分としては大企業に行きたいのか、ベンチャーに行きたいのか、ある程度の方向性は決めておいた方が良いでしょう。
と言いつつ、私も転職活動の際は、商社を受けたり、コンサルティング会社を受けようとしたり、大企業のポジションを受けたり、一方で第一志望のベンチャーを受けたり、様々な会社を転職活動で受けました。
ただ、今から振り返ってみると、かなり時間の無駄だったなと思うときがあります。
なぜかと言うと、多くの会社の企業分析をしないといけないですし、なぜその会社に転職したいのかという志望動機が、大企業の場合とベンチャーでは大きく異なるからです。
それと、私の場合はベンチャーが第一志望だったのですが、ベンチャーを受ける時の面接のモチベーションと、大企業を受ける時の面接のモチベーションが全く異なるものでした。
ベンチャーの時は生き生きと面接ができるのに、大企業では志望動機がしっかりしていないのもあって、なかなか自分なりの受け答えができなかったのを覚えています。
また、大企業に転職したい場合は、基本的に大手の転職エージェントの話を聞くと良いでしょう。
また、ベンチャーに転職したい場合は、大手の転職エージェントももちろん転職案件を持っていますが、ベンチャーに特化した転職エージェントの方が、 結構いい転職案件を持っていたりします
実際に私もベンチャーに転職する際には様々な転職エージェントと会いましたが、結局転職する際にお世話になったのは、ベンチャーに特化した転職エージェントでした。
また、「ベンチャー特化」以外にも、業界に特化した転職エージェントもありますので、自分の行きたい業界や職種によっては、 必ずしも大手の転職エージェントが自分にマッチしているわけではありません。
個人的にはその違いを理解するためにも、大手の転職エージェントと、中小の転職エージェントや特化型の転職エージェントも活用してみるのが良いかと思います。

まとめ 「転職エージェントと会う前にやっておくべき4つのこと」

この記事では、「転職エージェントと会う前にやっておくべき4つのこと」について解説してきました。
1つ目は、「キャリアの棚卸し」をしておくことです。これによって、転職エージェントに自分の強みやこれまでのキャリアをうまく伝えることができるでしょう。
2つ目は、「転職の時期を明確にしておく」ことです。転職の時期がだいぶ先であったり、あやふやだったりしていると、転職エージェントとしての優先順位が下がってしまい、 良い転職案件を紹介してもらえなかったりします。
そのため転職の時期は、3ヶ月から長くても6ヶ月以内と伝えるのが良いでしょう。
3つ目は、「転職の希望条件、譲れない条件を明確にしておく」ということです。
自分が転職を希望する業界や職種、年収などの条件、ポジションなどを明確にしておくと良いでしょう。
最後に4つ目は、「大企業かベンチャーかどちらの方が優先順位が高いのか決めておく」と良いでしょう。
必ずしもどちらかに絞る必要はありませんが、大企業に対する転職の志望動機とベンチャー企業に対する転職の志望動機はかなり異なってきます。
転職活動では時間が足りないのが普通ですので、無駄な時間を過ごすことはできません。効率良く転職活動を進める必要があります。
また、転職エージェントにとっても、 大手の転職エージェントは基本的に大企業の転職案件を多く保有していますが、ベンチャー企業の案件はあまり保有していないことが多いです。
逆もしかりで、ベンチャー企業に強い転職エージェントはあまり大企業の転職案件を持っていません
転職活動を成功させるためには、どちらか一方に偏るというのではなくて大手の転職エージェントとベンチャー企業に強い転職エージェントの両方とお付き合いをするのが良いでしょう。
この記事を読んでいただいた方々の、転職活動が成功することを祈っています!

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