転職エージェントとの付き合い方~避けるべき転職エージェントの4つの特徴~

転職エージェントや転職サイトに登録すると、人によっては転職エージェントからメッセージがたくさん来るかと思います。
私もビズリーチに登録して転職活動をしていたときは、毎日のようにメッセージをもらいました(ありがたいことですが)。
時間的に余裕があれば、連絡をくれた転職エージェントに片っ端から会って話を聞いてみるのもよいと思います。
ただ、転職活動は就職活動と違って、現在の仕事をやりながら転職活動をしなければならないため、なかなか時間を確保するのが難しいと思います。私も、仕事がとても忙しい中、その合間を縫って転職活動をしていたため、かなり時間が足りない状態でした。
そのため、転職エージェントに会って話を聞くとしても、ある程度会うエージェントを絞る必要があります。
ただし、転職活動では就職活動よりも受けられる対象企業は限られてきますので、むやみに絞るのも問題があると言えます。
なので、転職エージェントからメッセージがたくさん来た場合、「消去法」で会うエージェントを決めてはいかがでしょうか
そこで、この記事では「避けるべき転職エージェント」の特徴を解説してきます。

① 転職案件の紹介がない

転職案件の紹介をしない転職エージェントなんているの?と不思議に思う方もいるかもしれませんが、実際にいるんです、結構な割合で。
実際に案件自体は持っているのだと思いますが、メッセージの中には具体的な転職案件の紹介がありません
例えばこんな感じですね。

YYY様にご紹介させて頂きたい求人をお預かりしています

はじめまして。
A社のXXXと申します。
この度はスカウトメールを開封して頂きありがとうございます。
ご興味をお持ちいただける案件をご紹介させて頂きたいと思いスカウトをさせて頂きました。

企業規模では10数名のベンチャー企業から数千名規模の大手企業、
IPOを目指す企業や上場企業まで幅広くお付き合い頂いております。
また、メーカーやサービス、ITなど幅広い業種を取り扱っております。

是非、一度、今後のご転職活動についてご志向など、
オンライン、またはお電話にてお打ち合わせのお時間を頂戴出来ましたら幸いです。

現状の転職市場や求人案件の動向など、
情報収集の機会としても活用頂ければと思っております。

尚、お打ち合わせにつきましては、
オンライン、またはお電話でのご対応とさせて頂いております。

このメッセージが新たな出会いとなり、
YYY様の今後の可能性を広げるチャンスとなれば幸いです。
ご返信を心よりお待ちしております。

メッセージ自体はしっかりした文面ですが、結局のところ具体的な転職案件については一切記載されていません
メッセージを送ったエージェントとしては、こちら側のニーズを聞いた上でマッチするような案件を紹介するつもりなのだと思います。
しかし、こちら側としてはビズリーチなどの転職エージェント/転職サイトに登録したときに、職歴も記載していますし、希望する職種、業界、年収なども記載していますので、それを見た上で提案してほしいと思っています。
「とりあえず話をしましょう」と言ってくるようなエージェントはまず避けるべきでしょう。そして、私の経験上、実際に会ってこちら側のニーズを伝えたとしても、あまりいい案件が出てこないことが多いです。
転職活動中の人は本当に時間がありません。このようなメッセージを送ってくるような転職エージェントとは会わないほうがよいでしょう。時間の無駄になってしまいます。

② 転職案件の紹介はあるが総花的である

転職案件の紹介はあるものの総花的で実際には何も内容の無いメッセージも来ます。
例えば、下記のような感じです。

ご経歴を拝見致しまして、これまでのキャリアにおいて、成果を残されていらっしゃる経験が大変魅力的に感じてご連絡をさせていただきました。

これまでどうやって上記のご経験を積んでこられたのか、これからどういったキャリアを形成していきたいのかについて、お話をお伺いした上で、次のキャリアステップにおける可能性をご提案させていただけますと幸いです。

(中略)

簡単にはなりますが、求人企業を記載しております。
ご興味いただけましたら、ご連絡をいただけますと幸いです。

紹介企業(一例)___
│XXX業界
A社 / B社 / C社 / D社

│YYY業界
E社 / F社 / G社 / H社

│ZZZ業界
・・・・

│その他
・・・・
__________________

いかがでしょうか。
すごく幅広に案件を取り扱っているのは分かるのですが、「この企業がおすすめ!」のような提案が無く、とりあえず有名な企業を並べておこう、という意図が見えます。そして、誰にでも送れそうな文章なので、たぶんコピペして多くの転職候補者に送付しているのでしょう。
このように、とりあえず数撃ちゃ当たるというようなスタンスの転職エージェントは避けたほうがいいでしょう。
転職エージェントとは、面接が進むにつれて密に連絡を取り合うことになります。そこで親身に対応してくれるかが、転職エージェントとしての本来の価値だと私は考えています。
そのため、上記のようなメールを送付してくるような転職エージェントは避けるようにしています。

③ 転職案件の紹介はあるが、トンチンカンである

実際に転職案件の紹介があり、かつ総花的な紹介ではない場合もあります。しかし、その転職案件の紹介が自分のニーズに全くマッチしていないようなメッセージが届くことががあります。
私の例でいうと、金融業界からその経験を活かしてベンチャーに転職したくて、できれば財務担当者のポジションで転職したい、と考えているとしましょう。その内容は、職務経歴や今後の希望として登録情報に記載しています。
それらを見て、スカウトのメッセージを送ってきているはずなのに、「営業の職種はどうですか」や「コンサルティング業界はどうですか」のような転職案件の紹介があると、ちょっとガッカリしてしまいます。
最低限の情報も見ないで、とりあえずメッセージを送っているのかな、と思ってしまいます
特にコンサルにならないか、と進めてくるのは「転職あるある」かもしれません(笑)
コンサルティング業界は年収が高いということもあり、そこに転職させることができれば、エージェントの手数料も大きくなるからです。
やはり、このような転職エージェントも避けたほうがいいでしょう。

④ 年収を「盛って」提示してくる

人材を募集している企業は、複数の転職エージェントに声がけをして、転職候補者を探してもらいます。
そのために、「募集要項」を作って具体的にどのような人材を求めているか、それぞれの転職エージェントに説明しています。
それにも関わらず、転職候補者に情報が届く際には、条件や待遇が異なって伝わってきます
例えば、企業側は「年収1200万円くらいまで」と伝えているのに、転職エージェントが転職候補者に伝える際には、「年収1500万円まで出るかもしれない」やひどい場合には「年収2000万円も可能」となっていたりします。
転職エージェントとしては、まずは求人に興味を持ってもらわないと話が進まないので、「釣り広告」のようなものを出すのでしょう。
逆に転職候補者側からすると、いくつかの転職エージェントから同時に同じ求人情報を受け取るので、条件の違いが分かったりします。
経験上、同じ会社の求人に対して、ある転職エージェントから「年収1200万円まで」、他の転職エージェントから「年収1500万円まで」というメッセージが届いた場合、実際は低い方、つまり「年収1200万円まで」が真実だと考えておいたほうがいいでしょう。

まとめ 避けるべき転職エージェントの特徴

避けるべき転職エージェントの特徴として、具体例も交えながら4つ紹介してきました。

  1. 転職案件の紹介がない
  2. 転職案件の紹介はあるが総花的である
  3. 転職案件の紹介はあるが、トンチンカンである
  4. 年収を「盛って」提示してくる

いかがでしょうか。「そんなことあるの?」と思う方もいるかもしれませんが、事実このような転職エージェントは結構たくさんいます。
メッセージをたくさん受け取って、取捨選択に悩んでいる方は是非参考にしていただき、限りある時間を大切にして転職活動を効率よく進めていきましょう

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