私は30代で、それまで勤めていた大企業からベンチャーに転職しました。
30代で3回転職をして、現在のポジションに就くことができました。
その経験を活かして、ベンチャーに転職するためにまず何から始めたらよいかを解説します。
結論から言いますと、下記の5つを順にやっていくとよいでしょう。
- 自己分析・キャリアの棚卸し
- 業界を決める
- 職種・ポジションを決める
- 転職エージェントに登録する
- 転職サイトにも登録する
自己分析・キャリアの棚卸し
転職活動における自己分析とは、現在の自分の強みと課題、そして実現したいことを明確にするために行います。
キャリアの棚卸しは、これまでのキャリアで培った知識・スキル・経験を整理して、改めて自分の適性や志向性を確認するために行います。
これらのことは面倒だと感じるかもしれませんが、やっておいて損はないと思います。
志望動機の作成や面接での回答で、きっと役に立つはずです。そして、何より今後のキャリア形成において、一度これまでのことを振り返っておくことは重要です。
業界を決める
自己分析やキャリアの棚卸しが一通り終わったら、次に転職したい業界を決めましょう。
自己分析やキャリアの棚卸しを通して、自分の強みや今後やりたいこと、転職する上での優先順位が決まっていると思うので、自ずと転職したい業界も決まってくるはずです。
もし、転職はしようと考えているものの、自己分析の結果、ベンチャー向きではないということであれば、無理してベンチャーに転職する必要はありません。
ベンチャーのような成長企業は自分自身の成長が大きく見込めますが、その分スピード感も早く、大企業と比べると不安定であることは否定できません。
それでもやはり、ベンチャーのような刺激的な会社で自分自身を成長させていきたいと考えているならば、「ぜひベンチャーの世界へようこそ」と歓迎します。
ベンチャーと一言で言っても業界は様々です。広い範囲で言えば「IT企業」が多いのですが、今ではITを活用していないベンチャーはほとんどありません。
ITを使って、何をしているか、どんな課題を解決しているかが重要です。自分のやりたいことや興味があることと、ベンチャー企業が解決したい課題が一致するような業界を選ぶとよいでしょう。
また、業界が今後成長していくかどうか、という視点も重要です。業界自体が成長していないところでは、いくら頑張ってもそのベンチャーだけが成長していくということは難しいものです。
職種・ポジションを決める
業界を決めたら、次に職種やポジションを決めましょう。ここで重要になってくるのは「キャリアの棚卸し」です。
ベンチャー転職では、もちろん未経験でも転職することは可能ですが、難しいことが多いです。ベンチャーは基本的に少数精鋭であり、育成や研修をする時間がないのと、それもあって即戦力を求めているという背景があるからです。
また、未経験職種への転職では給料が下がるケースが多いのも事実です。会社側としては、転職候補者が「未経験でも頑張ります!」と言っても、その実力や実際に成果を出せるかは未知数であるため、高い給料を提示するのが難しいのです。もちろん、ちゃんと成果を出していけば給料は上がっていきますので、その点は安心を。
私の場合は、金融業界にいたので、強みは「財務諸表が読める」「数字に強い」「ファイナンスの知識がある」といったことでした。
未経験の業種やポジションに応募してみたり、面接を受けたりしたこともありましたが、やっぱり難しかったですね。
自分はこれこれこういう理由で、未経験だけど成果を出せます!とアピールしても、面接官をなかなか納得させられませんでした。
逆に、「キャリアの棚卸し」に基づいて、自分の強み、これまでの経験をアピールできた面接では、最終面接まで進むことが多かったです。
「キャリアの棚卸し」で見えてきた自分の経験やノウハウが活かせる職種やポジションを中心に、転職面接を受けていくといいでしょう。
転職エージェントに登録する
ベンチャーに転職するには、まずは転職エージェントに登録するのがおすすめです。
私は、ビズリーチ、リクルートエージェント、DODAなどにまず登録して転職活動をスタートしました。
転職エージェントに登録するためには、職歴や学歴などを記載する必要がありますので、ここでも「キャリアの棚卸し」が役に立ちます。
職歴を記載する際には、単にやってきたことを羅列するだけではなく、具体的な業務内容やポジション(役職・役割)や達成してきたこと、強みなども職歴に織り交ぜて記載するようにしましょう。
そうすることで、転職エージェント側もこちら側がどのような人物か理解しやすくなり、スカウトが来やすくなるメリットがあります。
しっかりと職歴などを入力した上で登録すると、スカウトがたくさん来ると思います。
その中で、自分の興味ある分野や業界の提案があれば、まずは話を聞いてみるといいでしょう。
転職サイトにも登録する
基本的には転職エージェントに登録するだけで、スカウトがたくさん来て十分かと思いますが、転職サイトにも登録することで、自主的に転職先を探すことができます。
転職エージェントだけだと、スカウトがたくさんくるため、受動的になってしまう可能性があります。転職エージェントが紹介してこない案件もあるかもしれませんので、ヌケモレが無いように、転職サイトにも登録して、転職先を探してみるのもおすすめします。
ただ、本当に良い案件は転職エージェントしか持っていないことが多いので、基本的には転職エージェントがおすすめする案件を中心に転職活動を進めていくとよいかと思います。あくまで、転職サイトは「何かいい案件がないかな」とざっと検索するのがよいでしょう。
まとめ 30代からのベンチャー転職の始め方
この記事では、「30代からのベンチャー転職の始め方」について解説してきました。
転職をスタートするには、まずは下記の5つを順にやっていくようにしましょう。
- 自己分析・キャリアの棚卸し
- 業界を決める
- 職種・ポジションを決める
- 転職エージェントに登録する
- 転職サイトにも登録する
30代からのベンチャー転職の成功を願っています!