私は、30代で従業員数1万人以上の大企業から従業員数15名程度のベンチャーに転職しました。
その経験をもとに、「大企業からベンチャーに転職してよかった7つのこと」について解説します。
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① 業務が幅広く様々なスキルが身につく
ベンチャーに転職して良かったことの1つ目は、「業務が幅広く様々なスキルが身につく」ということです。
基本的に大企業では、部や課がかなり細分化されており、自分ができる仕事の範囲も限られます。
また、他の部署の仕事をしたいと思っても、その仕事をすることはできません。
そのため、ある分野の特定の仕事の能力やスキルは身につくものの、汎用的ないわゆる「ポータブルスキル」のようなものは身につきにくい環境になっています。
一方で、ベンチャー企業では、少数精鋭で従業員が少ないということもあり、様々な業務を担当することになります。
悪く言えば「何でも屋」ということになりますが、何でもすることによって、様々な能力やスキルが身につくことも事実です。
ベンチャー企業では、かなり幅広い分野の仕事を任せてもらえることになり、自分のスキルや能力の幅、業務の幅がどんどん拡大して自分自身の成長やスキルアップ、会社全体の成長を直に感じることができるでしょう。
そして、そのスピードもかなり速いものです。
② 裁量が大きく成長できる
ベンチャーに転職して良かったことの2つ目は、「裁量が大きく成長できる」 ということです。
大企業では従業員数も多く、さらに上の世代の人数もかなり多いので、なかなか自分のやりたい仕事が回ってこないことも多いでしょう。
特に自分に自信や実力があるのに、「大きなプロジェクトが回ってこない」「雑務ばかり押し付けられて嫌だ」「自分よりできない上司が大きな仕事を任せられているのは納得がいかない」と思っている若手や中堅の社員はかなりいるものと思います。
一方で、ベンチャー企業では大きなプロジェクトであったとしても、若手や30代の社員に仕事が回ってくることが多いです。
実際には、任せられる人が少ないというのもあるのですが(笑)
ベンチャーでは、年齢はほとんど関係なく、その本人の実力や周りからの評価で誰に仕事をやってもらうかが決まるので、評価が高い人材には、やりがいがあり業績にも大きな影響を与えるプロジェクトや仕事が回ってくることになります。
実際に私のいるベンチャー企業でも、20代や30代でひとつの事業のリーダーや部長になったり、収益責任を負ったりして活躍しているリーダー層が多数います。
そして、そのリーダー層の活躍次第で会社全体の業績が決まってきます。
プレッシャーももちろんかかると思いますが、それを乗り越えた後には大きな成長と待遇の上昇が待っていることでしょう。
若いうちにこのような貴重な経験ができるのは、ベンチャーならではのメリットだと思います。
③ 業界の最先端で刺激的な毎日
ベンチャー企業は、業界による多少の差はありますが、基本的に最先端のビジネスに注力しています。
そこから生み出される商品やサービスは、これまで世の中になかったものがほとんどです。
自分達が常にマーケットを作っていくんだというような気概で、日々仕事をしていますので、毎日が刺激的に感じられることでしょう。
業界のトレンドや最新情報が入ってきやすい環境にもあり、そのような環境が好きな方にとってはベンチャー企業は最適だと考えています。
また、最先端や最新なことが好きなメンバーが集まっているということもあり、チームの環境も刺激的に感じることができるでしょう。
チームのメンバーから刺激を受けることで、自分のとしても新たなことを発見できますし、常にスキルをアップデートすることができます。
また大企業では出会えないような人材にも出会うことができ、 それも刺激的であると思います。
④ 自分の実力を評価してもらえる
ベンチャー企業では人が少ないということもあり、役員をはじめとしたメンバーも、個人個人の能力や実績について詳しく見ることができます。
大企業では、まずは自分よりひとつ上の人が評価して、さらにその上の部長が評価して、最後に役員が評価することになるかと思いますが、実際のところその役員が社員個人の能力を正しく評価できているとは限りません。
現場を細かく見ることができないからです。
一方で、ベンチャー企業では、役員であっても従業員の現場での活躍を手に取るように見ることができますし、実力のある社員には大きなプロジェクトを次々に任せます。それに結果を出したメンバーには、大きな昇給やストックオプションが付与されるチャンスがあります。
なので、大企業で自分の実力を評価してくれないとくすぶっているような方々は、ベンチャーに転職して実力を発揮できれば、大きなリターンが待っています。
頑張ったら認めてもらえる環境が、ベンチャー企業にはあります。
⑤ 「やりたいこと」ができる環境
ベンチャー企業ではやりたいことができる環境が溢れています。
企業のミッション・ビジョン・バリューや、今後の方向性と大きくズレるような新規ビジネスをやることは難しいですが、ミッション・ビジョン・バリューから外れていなくて、今後の方向性に沿っていて、かつ市場の成長性が見込めるような新規なビジネスは、どんどんやっていきたいというのがベンチャーの本質です。
そのような新規ビジネスを思い付いて、かつ自分としてもそれを責任持ってやりたい、ということであれば、是非それをアピールしてみてください。
経営陣もそれが「いいね!」ということであれば、ベンチャーでは意思決定のスピードがとても速いので、すぐに新規事業が始まることでしょう。
新規事業のような大きな仕事までは行かなくても、日々のプロセスの改善であったり、既存事業に付随するちょっとした新サービスの提案などは、日常的に行われています。
なので、自分としてやりたいことが思いついたら、すぐに周りに提案して実行していくのが良いでしょう。ベンチャー企業で問われるのはその実行力です。
⑥ 働き方が自由
働き方が自由というのもベンチャー企業の特徴です。
最近では大企業もフレックスタイム制度を導入したり在宅勤務を認めたりと、かなり変わってきています。
しかし、毎日の出社を義務付けられたり、自由な働き方が制限されている企業も実際には多いものです。
また、在宅勤務をするにしても事前申請が必要であったり、制度が面倒すぎて活用するのを断念している人も多いと聞いています。
一方で、ベンチャーではフレックス制度を導入している企業は多いですし、中にはフルフレックスというそもそもコアタイムがないフレックス制度のようなものを導入している企業もあります。
例えば、子どもの送り迎えがあって朝や夕方の時間帯には仕事ができないというような生活スタイルでも、その時間にはミーティングや仕事を入れずに、朝早い時間や子どもが寝静まった後に仕事をすることができます。
これまでは、このような働き方は難しく働くことを諦めていたような方々であっても、ベンチャー企業では能力を発揮して働くことができます。
さらに、ベンチャー企業の中には、基本的に在宅勤務で働く場所も自由というような会社も出てきています。
その場合には、自分の好きな場所に住むこともできますし、極端なケースでは旅をしながら働くことも可能です。
このような自由な働き方ができるというのもベンチャー企業の特徴です。
⑦ 役員との距離が近い
ベンチャー企業では役員との距離が非常に近いです。
私も以前は大企業にいたので経験をしていますが、大企業の社員だったころは、役員に合うような機会は滅多にないですし、会うとしても自分だけではなく上司と一緒にミーティングに参加するだけでした。
さらに、役員のさらに上の社長や常務といった方々と会うのは、年に1回もあるかどうかで、ほとんど会話をしたことはありませんでした。
まさに雲の上の存在のような形でした。
一方で、ベンチャー企業では社長や役員は事業を一緒に推進していくパートナーでもありますし、「雲の上の存在」というような感じは全くありません。
むしろ、しょっちゅうミーティングで顔を合わせますし、一緒に食事に行ったりして個人的な話もします。
役員といろいろ話すことで、単なる業務の話だけではなく、経営者目線の話も聞くことができるので、今後の自分の成長にとってはかなり有用な情報を得ることができるかと思います。
まとめ 大企業からベンチャーに転職してよかった7つのこと
この記事では、「大企業からベンチャーに転職してよかった7つのこと」について解説してきました。
- 業務が幅広く様々なスキルが身につく
- 裁量が大きく成長できる
- 業界の最先端で刺激的な毎日
- 自分の実力を評価してもらえる
- 「やりたいこと」ができる環境
- 働き方が自由
- 役員との距離が近い
ベンチャー企業では大企業にはないメリットや良かった事がたくさんあります。
業務の幅がとても広くさらに裁量も大きいので、成長のスピードはかなり速いものです。
周りのメンバーや事業の環境もかなり刺激的で、楽しい毎日を過ごすことができるでしょう。
自分の実力に自信のある方は、しっかりと活躍すればちゃんと評価してもらえる環境があります。
また、新規事業や日々の業務の改善など、自分がこうしたいと思ったことはすぐにできる環境もあります。
働き方が自由で、これまでにはできなかったような働き方で自分の能力を発揮することもできます。
最後に役員との距離も近いので、経営者目線での話もしょっちゅう聞くことができ、今後の自分のキャリアにも繋がるでしょう。
大企業からベンチャーに転職してよかったことはたくさんあります。
ベンチャーへの転職を成功させて、これらを味わってもらえればと思います。