ベンチャー企業との転職面接にあたっては、しっかりと準備して臨んだほうがよいでしょう。
ベンチャーだと「カジュアル面談」というまずは顔合わせ、カジュアルにお話しましょう、というような面談が設定されることがあります。
本当にカジュアルに面談して、その後に関係ない場合もありますが、たいていの場合、「選考」の材料にしています。
大企業の場合でも就職の際にOne Day インターンなどで、「これは選考に関係ありませんので、自由に発言してください」と言いつつ、実際には「選考」しているのと同じですね(笑)
また、カジュアル面談であまりにイマイチな回答だと、採用する側としてはこれ以上進めたくなくなるものです。
逆に、転職者が会社を見て、自分が転職するのにふさわしい場なのかを評価するようにするとよいでしょう。
カジュアル面談でも採用面談でも、以下の3つのことは事前に準備しておいたほうがよいでしょう。
- 会社のことをしっかり調べる
- 面接の質問対策
- 「何か質問はありますか?」に対する質問を考えておく
カジュアル面談であれば、これらのことを事前に軽くやっておくイメージです。
それでは、それぞれについて詳しく解説していきます。
会社のことをしっかり調べる
まず、受けるベンチャー企業のことをしっかりと調べましょう。
面接官になってみないと分からないかもしれませんが、会社のことをしっかりと調べてきていない人は結構多いです。
そのため、しっかり調べてくるだけでも、他の候補者に比べてかなり有利になります。調べてきているかどうかは話していればすぐにわかるものです。
そして、ベンチャー企業は、かなり情報開示をしています。会社のサイトや、Wantedlyのページ、PRTimesでのニュースリリース、新聞記事、社長のインタビュー記事、等々調べればたくさんの情報がヒットするかと思います。
これらの記事や情報を全てインプットする必要はありませんが、一部でも頭に入れておくようにしましょう。
逆に、ベンチャー企業側としては、これだけ情報開示しているのに、あまり調べていないような転職候補者には、少しガッカリしてしまいます。
検索すれば出てくる情報なのに、それすら見ていないということは、入社後もそのような仕事の姿勢なのかな、と思ってしまうからです。
また、最近では、「ここに弊社の情報をまとめてあるので、面接の前に見てきてください」と親切に情報を与えてくれるベンチャー企業もあります。
「さすがにここまでしてくれたら事前に見ていくでしょう」とお考えのあなた!甘いです(笑)ここまでしても見てくるかどうかは半々のイメージです。つまり、ここまでしても見てこない候補者が半数はいるということです。
私だったらこのような候補者は採用しないと思います。たぶんこの記事を読んでいる方も、自分が面接官だったらそうすると思います。
面接の質問対策
ベンチャーの面接では、コンサルの採用面接と違い、それほど奇をてらった変な質問はされません。オーソドックスな質問がほとんどです。
変な質問に対して、しっかり回答できたとしても、それがベンチャーでの働きぶりにつながるわけではないからです。
オーソドックスな質問に対して、しっかりと自分なりの考え、意見を持って回答できるほうがずっと重要であることがわかっているからです。
ベンチャーで主に質問されることは以下のようなものです。
- これまでの経歴・職歴を簡単に説明してください
- 現在の業務内容を説明してください
- 仕事の中で心がけてきたことは何ですか
- なぜ、弊社を受けようと思ったのですか
- 弊社の中で実現していきたいことは何ですか
- 今後のキャリアビジョンはどのようなものですか
- 他社の選考状況はどうですか
- 最後に何か質問はありますか
これらの質問は、ほぼ確実に聞かれる質問なのでしっかり対策をしておきましょう。
ありきたりのことを答えるのではなく、自分の経験やそのときの考えに根ざして回答案を作っておきましょう。
「何か質問はありますか?」に対する質問を考えておく
ベンチャー企業では(ベンチャー企業でなくてもそうかもしれませんが)、ほとんどの場合で「最後に何か質問はありますか?」と聞かれます。
ここで、「特に質問はありません」と答えるとたぶん落ちるでしょう。面接官の立場から見ると、弊社には興味がないんだな、と映るからです。
ではどういうことを質問したらよいかというと、1つ目は自分がする予定の業務内容に関すること、2つ目は今後の会社の事業戦略について聞くとよいかと思います。
1つ目の自分がする予定の業務内容に関することについては、自分が実際にその会社に入ってからどういうことをやっていくのかイメージした上で、現時点ではイメージできない、具体的によくわからない点について質問するとよいでしょう。
2つ目の今後の会社の事業戦略については、漠然と聞くのではなく、自分なりの仮説をぶつけて議論するようにしましょう。
例えば、「自分としては◯◯の分野は伸びていると思うがそこには参入しないのか?」「今の事業を伸ばしていくのか?新規事業も考えているのか?」などの質問は議論が盛り上がると思います。
逆に、「何か質問はありますか?」と聞かれて、聞いてはいけない質問は以下のようなものです。
- 自分で調べればわかるようなこと
- 給料、休暇、福利厚生などのこと
- 採用側に不安を感じさせる質問
受けている会社のことで、自分で調べれば分かるようなことを質問するのはやめましょう。調べてきていないことがバレます。
また、給料や休暇、福利厚生などのことが最も気になることの1つであることを面接官も理解はしていますが、実際にそれらのことを聞かれるとネガティブに反応するものです。仕事への興味ややる気がないとみなされるリスクがあります。
給料などのことは、自分では直接聞かず、転職エージェント等の第三者を通じて聞くようにしましょう。
採用側に不安を感じさせる質問は、例えば「未経験でも大丈夫か?」「入ってから研修してもらえるのか」のような質問です。
採用側としては、未経験でも大丈夫だと思って採用しようとしていますし、大丈夫だと思えるポテンシャルを評価しています。また、ベンチャーは少数精鋭であり、正直言ってしっかりした研修をしている余裕がありません。「研修してもらえる」という受け身の立場ではなく、自分から仕事を作っていくという積極的な姿勢が求められるます。
まとめ ベンチャー転職の面接前にすべき3つのこと
ベンチャー転職の面接前にすべき3つのことの以下の通りです。
- 会社のことをしっかり調べる
- 面接の質問対策
- 「何か質問はありますか?」に対する質問を考えておく
逆質問で聞いてはいけない3つの質問は以下の通りです。
- 自分で調べればわかるようなこと
- 給料、休暇、福利厚生などのこと
- 採用側に不安を感じさせる質問
これらのことをしっかりと頭に入れて、準備をした上で是非ベンチャー転職を成功させてください。行動あるのみです!